ポケットの恋
頷くと、棚をあさって箱を2つ取り出した。
「5番の景品はこちらになります。どうもありがとうございました」


外に出てから、箱を開けると、ペアのレザーブレスレットだった。
「レザーブレスだ!可愛い」
幸日がはしゃいだように言って、箱に入っていた一つを南部に渡した。
男性用は一回り大きくなっている。
「へぇ…そういえば次田先輩こんなようなのつけてたな」
「真実ちゃーん。俺にもちょうだい」
感心したように言う南部の横で、古谷が真実にすりよる。
「はいよ!……キモい!離れてよ!」
古谷はありがとうと言って受け取った。
南部のものと見比べて、耳元に囁いた。
「4人お揃いだねぇ。ごめんねー南部。俺らも5番で」
「なんで謝るんだよ。」
「え?だって幸日ちゃんとせっかくのお揃いなのに」
下卑た笑みを浮かべてみせる古谷を冷たく睨む。
「何が言いたい訳?」
「べっつにー」
古谷は肩を竦めた。
何も聞こえていなかったらしい幸日がにっこり笑う。
「これ今日の記念になるし、嬉しいです!ね?真実ちゃん!」
「え?!ああ嬉しい嬉しい。」
「えー?!真実ちゃん適当ー!」
「てきとぉー!!」
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