ポケットの恋
「ちょっ…嘘つくな!何が仲良くだ!幸日はともかくとして、あたしには仲良く遊んだ記憶はない!」
「そうだっけ?俺のこと慕ってついて回ってきたよね?」
「…あんたの記憶どうなってんの!!」
「で、こいつが南部秋仁。おっとこまえでしょー」
「おまえな…」
「で、俺。古谷良行ね」
一通り自己紹介が終わるとその場は静まり返る。
その沈黙を破ったのは当然古谷だった。
「で。2、2か。じゃ戸田と秋仁、俺と真実ちゃんでダブルデートしよっか」
その言葉と同時に真実は動き出した。
「…幸日。帰るよ」
「ふぇ…」
今度は古谷が止める間もなく真実は幸日を捕まえてでていった。
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