夜 話
「何もないと思っている所から、急に声が聞こえたなら普通は驚くと思うの。」
「俺が来る事を、誰よりも良く知っているくせに?」
抗議を含んだわたしの言葉を断つように、皎はわたしの話している中に切り込んできます。
そしてそれは確かに。
わたしの正直な気持ちなのでした。
「満月の夜にあなたが訪れてくれることを心待ちにしているのを隠した事はないわよ?」
そう、わたしが言うと皎は笑ってみせた後、意地悪な声で答えました。
「俺が来る事を、誰よりも良く知っているくせに?」
抗議を含んだわたしの言葉を断つように、皎はわたしの話している中に切り込んできます。
そしてそれは確かに。
わたしの正直な気持ちなのでした。
「満月の夜にあなたが訪れてくれることを心待ちにしているのを隠した事はないわよ?」
そう、わたしが言うと皎は笑ってみせた後、意地悪な声で答えました。