夜  話  
日差しは暖かく。


風はやわらかに吹き。


カリョウの姿を映す川面には、銀色の魚が跳ね上がっては、そのきらめきを光の中へとばらまいた。


「美しいが……ただ、それだけだな。」


カリョウは誰に言うともなく呟き、気配のない人間の姿を求めて移動しようと、川に背を向けようとした。





その時。
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