夜  話  
そして、わたしの言葉に頷く皎の返事を確認すると、わたしは皎の指と絡めていない方の腕で、皎を抱き締めました。


「わたしと同じ時間を。
限られた人間の生を。
生きるのが嫌でないなら。」


わたしは、皎に告げました。


「それならば、わたしは貴方の役に立てるわ。」


わたしのその言葉を聞いて、皎の身体にビクリと緊張が走ります。


「けど………。
でも………。」


言い淀む皎の言葉が、皎の心の中の葛藤を示しているようでした。


「あなたの希望はなんだったの?」
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