幼馴染みが担任になったら【番外編】
「耀太、お風呂は?」
ご飯も食べて、今はまったりタイム中。
食器でも片付けようかと、腰を上げた。
「入ってきた。汗臭かったし」
「そっか、練習試合だったんだっけ?どうだった?」
練習試合と言っても、耀太が出場したわけじゃない。
今年は担任という重責から免れた耀太は、1年生の副担任となった。
本当なら、去年もそこら辺の身軽なポジションに収まるはずだったんだろうけど、あたし達問題児集団(3年5組)の担任に抜擢された耀太。
でも見事、全員を未来へと導いた耀太を、学校側はかなり評価したって聞いた。
とっても優秀な教師だって。
そんな耀太に、問題児が多い男子バレー部の顧問という白羽の矢が立ったんだとか。
反抗的な奴がうようよ居るような……
「うん、勝ったよ。 ウチの学校、もともと強いからな」
そう言って立ち上がった耀太は、あたしが重ねていたお皿に横から手を伸ばしてきた。
「お風呂行って来いよ。洗っとく」
お風呂……行って来い……
ものすご〜く、Hな響きに聞こえたのはあたしだけ?
「い、いいよっ…… あ、まだビール冷蔵庫に冷えてるからね!」
耀太に本日5本目のビールを勧めつつ、赤い顔を隠すように流しへと向かう。
やだやだ…… あたしってばさっきからHな妄想ばっかりしちゃってるじゃん……
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