幼馴染みが担任になったら【番外編】
バイトを終え、料理も最終段階に入った頃―――
ピンポ〜ン―――
来たっ♪
「……よっ」
開けた玄関の向こうには、少しはにかんだ様子の耀太が。
「いらっ…おかえり〜〜〜!!」
「…ぷっ……ただいま」
なんだか新婚さんみたいで、くすぐったい。
「いい匂いがするな……」
靴を脱ぎながら、鼻をクンクンする耀太。
ぷぷっ……カンタみたい……
「ご飯、もう少しで出来るから…」
そんな耀太をクスッと笑って、キッチンへ戻ろうとした時、後ろからぎゅっと抱きしめられた。
「楓も……いい匂い……」
ドッキ〜ン……!!
ちょ、ちょっと……こんなの、なんだかいつもの耀太じゃない。
でも……こういう耀太も……
結構、好き、かも……
「………はい…こっち向く……」
言われるままに、体を反転させると、そこには優しい瞳をした耀太があたしを見下ろしていて。
「今日は、お世話になります」
「はい、お世話します」
その後の、優しい、優しい、キスに、早くも身も心も溶ろけそうになった。
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