そして秘密の〜番外編〜
あれっ?

美雪に気が付いて、ほんの一瞬だけ、沖野先生が真顔になった気がした。



私の気のせい?

ちょっと疑問に思いながらも視線を変えると、さっきとは違う表情でメニューを見ている美雪が目に入った。



多分、なんでもないフリをしているのかもしれない。



でも。



メニューを持っている手が、小刻みに震えているよ?



理由を訊いてみたいけど、美雪はきっと話さないで、平気なフリを続けるよね?

それは少し淋しい気がするけど、きっと今は話せないだけで、いつか理由を話してくれる……そう信じているから、美雪が自分から話してくれるまで、私は待つ事にした。

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