そして秘密の〜番外編〜

だったら……。

幼なじみで親友の僚二なら、信用出来る。



心の片隅にある『羨ましい』と言う感情には、気付かないフリをした。



「俺の大事な妹を泣かせるような事したら、例えおまえでも許さないからな」



俺の返事を聞いて、僚二は笑った。



「分かっているよ。俺が美雪を泣かせる訳ないだろう？」





なぁ、僚二。

おまえ、そう言ったんだぞ？



なのに……。