そして秘密の〜番外編〜
よし!

気合を入れて洗面所から出ると、美雪はテキパキと調理していた。

俺は声を掛けずに部屋へ行き、着替えを準備し風呂場へ戻ろうとした。

チラッと美雪を見ると、わずかに見えた表情がなんだか楽しそうだった。



「おまえ、楽しそうだな?」

風呂場の入口で俺がそう言うと、美雪が楽しそうな笑顔で振り返った。



「うん! だって」

そこまで言ってから、『しまった!』と言う感じに口を手で塞いだ。



『だって涼が食べてくれるから』……そう言いそうになったのか?

で、そう言うと、俺にからかわれると思って、言うのを止めたのか?



思わず美雪の反応に、クスクス笑ってしまう。



さっき真面目な事をいろいろ考えていたけど、今の俺達にはそんなちょっとした事でも楽しいんだよな?

今はこんな時間の過ごし方を楽しもう。



俺はそう思った。

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