そして秘密の〜番外編〜
「涼。コーヒー入れるから、ちょっと座って話そう?」

「ん? ああ」



なんだ?

俺は不思議に思いながら、イスに座った。



「はい」

「サンキュー」



美雪が俺の前にコーヒーを置いてから、俺の向かい側に座った。

そして、コーヒーを1口飲んでから、美雪は話し始まった。



「あのね、涼」

「ん?」

「私、嬉しかった」

「何が?」

「涼が私の事を隠したくないから、16才になったら結婚しようと思っていた、って言ってくれて」

「ああ、その事?」

「うん。でもね……そんな焦らなくてもいいよ」

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