そして秘密の〜番外編〜
それに、美雪の返答が無いのも、気になった。

美雪が目上の人である先生に話し掛けられて、返事をしない筈が無い。

返事をしなくても、分かり合える関係なのか?



足音が近付いてきて、俺は慌てて入口から見えない場所まで戻って、隠れながら入口を見ていた。

そして……。



ドクン



体育館から出て来た2人を見て、心臓が鳴った。

沖野先生が、美雪を横抱きにして……まるで大事な大事なお姫様を抱き上げているようにして……。

< 9 / 502 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop