大切な証
気になって親父らの行った山の方向に足を向けた。


すると、その道は昨日、俺が通った場所で少し先に親父たちが立ち止まっていた。

「親父、どうし…」


「太一、こっちに来るンじゃねぇ!!」

親父の怒鳴り声が山に響き渡った。

「ンだよ、耶恵見つかっ…………」

進めた足が止まった。

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