my catty girl~もし私がネコになっても~

「おい、ちょっ…」

洗面台の鏡の前。

まさかとは思ったけど、本当にこんなことになるなんて…


しばらく呆然と自分の姿を見つめ、鏡についていた手に体重がかかる。


「ちょっと~、まだ安静にしてなきゃダメだろっ?」

そう言うと小さくなった私の体をひょんっと抱き上げた。

う、うわぁ~

まさか学との初ハグをネコの状態で経験するなんて…嬉しいやら残念やら。。


「…ネコって、エサが目の前にあっても飛び付かないんだな」

い、いや…普通のネコならたいがいは。。あぁしかし私は…ネコじゃないし…

「さっ、ごはん食べよっ?」

どうしよ、キャットフードなんか食べられるのかな私は…



しかしネコの体になった私にはキャットフードが思いの外、苦ではなかった。。


どうしよ、なんだかんだで完食しちゃったのもなんかなー…


「俺、昨日さぁ、ふられちゃったんだぁ…」


…私のことだ

「大好き…だったんだ。だから昨日ちゃんと…言うつもりだったんだけど」

…え?

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