†声優アイドルの男子高校生†【2】

「一回でも遅刻したら、お仕事なくなっちゃうよ!」





美奈子が、俺に詰め寄るように立ち上がって



正面から目を合わせてくる。





「・・・・・・平気だろ?
 美奈子は人気声優なんだからさ・・・・・・」




美奈子の勢いに、たじろぎながら俺は言い返した。





「アフレコは入ってないの!

 ただのイベントだから!

 セリフじゃないし、ね?」





美奈子は、これでもかってくらい





思い詰めた表情で言った。







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