シルバーブラッド 眠らぬ夜に
浩之は不機嫌にテーブルについた。

女の子たちは二人とも足を高々と組んで、短いスカートから足をむき出しにしている。

『足ぐらいそろえて座わればいいのに』
 
浩之は心の中で思った。
 
浩之的に言って、この段階で二人とも不合格である。
 

女に興味ない。

訳ではないのだろうと思うのだが、少なくとも牧野が連れてきた相手に、魅力を感じたことはなかった。
 
彼が連れて来るのはたいてい、こってり化粧をし、流行の格好を追求しているタイプだ。

個性的だったり、ハッとするほど、自分的なかっこいいスタイルの子を、連れてきたことがない。

牧野が、二人を紹介してくれる。

 二人とも、OLらしい。

でも、外人も真っ青なほどの金髪で。

これでOKな会社が存在するのが不思議だ。

 

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