【短】3人の強引彼氏


そして、今日も遅刻。

春休み中、泊まらせてくれた
27歳のサラリーマンのウチを
朝9時に出て、一度ウチに帰る。

化粧と髪を整えて、
久しぶりに制服に腕を通した。

「はぁ~……新学期か。」

そう吐き捨てて家を出た。

かったるい始業式なんて
出るはずがない。
ちょうどHR中に行くことにしたアタシ。

学校に着いてでかでかと張り出された
クラス表に目を通す。

2年になるとクラス替えがある。

でも別に何も変わらない。

友達なんて必要ないし、
彼氏も要らない。

必要なのは、アタシの身体に金を払う
薄汚れた大人だけ。


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