俺様VSド田舎娘
カレカノ?
チュンチュン。
…なんて可愛らしい声が聞こえることもなく、私は目覚めた。
「あ、沙菜おはよ。」
既に起きていたくーちゃんが、歯磨きをしながら私にいった。
「…うん、おはよー…」
いくら私でも、いつものような元気も出ず…
少し暗めの挨拶をしてしまった。
「全く…。いつまで気にしてんのよ」
「だって…。」
もちろん、元気が無いわけは昨日のことが原因。
「しょうがないじゃない。あんたもやるって言っちゃったんだから…」
「でもでもでも!!!!!私のファーストキスが!!!しかも、人生お初の彼氏があれなんて!!!!」
女の子にとって、髪の毛の次に命のファーストキス。
それを奴…天王寺悠泰によって、意図も簡単に奪われたのだった…。
しかも、人生で初めて出来た彼氏があれです。
「さいっあく…」
ほんっと最悪です…