俺様VSド田舎娘
―○×空港―
「ちょっと沙菜…。大丈夫?顔が死んでるよ?」
1月24日
今日はこれから、くーちゃんと東京に向う。
目的はもちろん、明日の受験のため。
今日はホテルに泊まって、明日学校に行って受験するという流れ。
「くーちゃんーー!どどどどどどどしよーうう!」
いつものポジティブなんて忘れて、半泣きでくーちゃんに訴えた。
「大丈夫だって!沙菜、すっごい頑張ってたし、偏差値もすーごい上がったじゃん!」
…そうなのです…。
私は死に物狂いで毎日必至に勉強した結果…
偏差値が20以上も上がったのです!
人間やれば出来るんだなあ…
と、自分で自分を褒めました。笑
「でもー…!」
「大丈夫だって!先生もこれなら合格出来るかもしれないって言ってたじゃん!」
「でもーでもー!もし落ちちゃったら…」
私の顔の血の気が引いた。
「馬鹿」
ビシィイ!
「いで!」
くーちゃんにでこピンされた。
「いつものポジティブ沙菜はどこいったの?」
「うぅ…。」
「大丈夫だって!ほら、ガンバロ!」
「…うん!」
結局、くーちゃんに慰められてしまいました…
私はくーちゃんにニコッと微笑んだ。
「ありがとう、くーちゃん。私、頑張るね!」
そして私たちは、東京行きの飛行機に乗った。