俺様VSド田舎娘
「沙菜ー。忘れ物ないの?」
「ん!ないはず!!」
私は靴を履きながら答えた。
お母さんは私の言葉に小さく溜め息をついた。
「全く…。大丈夫なんでしょうね?」
お母さんが疑いの目で見てくる。
………もー…
最後の最後まで信用ないんだから…
「大丈夫だよ!!」
私は少々逆ギレしながら言った。
「そ?じゃあ気をつけてね」
私がそう言うと、お母さんはあっさりとそう言った。
何なの、この母親…
そう思いながらも、私はスーツケースを持ってお母さんと向き合う。
「…いってきます」
私は少し笑っていった。
「いってらっしゃい。ちゃんと連絡よこしてね?」
「うん!!分かってる♪」
私は最後に「じゃあね!」と言って家を出た。