初☆彼~ハツカレ~
長い沈黙。
そんな恥ずかしいことあったら・・・。
黙っちゃうよ。
「あ、」
「え?何?」
橋田が話を切り出した。
「今週の休み、出かけんだって?」
「うんっ!!初デートだね!?」
「あぁ」
そういって橋田は笑った。
ヤバい。その顔・・・!!!
今すぐに写メって待ち受けにしたいっ!!!!
「ただし、」
「ん?」
「タダで行く訳ねーだろ??」
橋田の怪しげな笑み。
あたしの高鳴る鼓動。
「じゃ、何したら行ってくれる?」
「お前、出かける前日ウチ泊まれ。」
「と、泊まるって・・・橋田の家で寝たりとかすんの!?」
「ん?何か不都合でも?」
にやりとした橋田の目。
怖い、怖いってばぁ~~!!!
「でもさ!!お、おかーさん達が・・・」
「あ゛あ?お前の親いねーんだろ?」
・・・・そうでした・・。
あ母さんとお父さんは昨日から旅行に行ってる。
なんてタイミング・・・っ!!!!
しかもそのこと橋田に言っちゃうなんて~!
「じゃ決まりな。荷物ちゃんと持ってこいよ?」
「わ、分かってるっ・・・」
「色はピンク希望で」
「な、何言ってんのー!?」
こうして、初デート&初お泊りへのカウントダウンがスタートする。