初☆彼~ハツカレ~

長い沈黙。

そんな恥ずかしいことあったら・・・。
黙っちゃうよ。


「あ、」

「え?何?」

橋田が話を切り出した。

「今週の休み、出かけんだって?」

「うんっ!!初デートだね!?」

「あぁ」

そういって橋田は笑った。

ヤバい。その顔・・・!!!
今すぐに写メって待ち受けにしたいっ!!!!

「ただし、」

「ん?」

「タダで行く訳ねーだろ??」

橋田の怪しげな笑み。
あたしの高鳴る鼓動。

「じゃ、何したら行ってくれる?」

「お前、出かける前日ウチ泊まれ。」

「と、泊まるって・・・橋田の家で寝たりとかすんの!?」

「ん?何か不都合でも?」

にやりとした橋田の目。
怖い、怖いってばぁ~~!!!

「でもさ!!お、おかーさん達が・・・」

「あ゛あ?お前の親いねーんだろ?」


・・・・そうでした・・。
あ母さんとお父さんは昨日から旅行に行ってる。
なんてタイミング・・・っ!!!!
しかもそのこと橋田に言っちゃうなんて~!

「じゃ決まりな。荷物ちゃんと持ってこいよ?」

「わ、分かってるっ・・・」

「色はピンク希望で」

「な、何言ってんのー!?」


こうして、初デート&初お泊りへのカウントダウンがスタートする。





< 80 / 92 >

この作品をシェア

pagetop