狼男の優しい瞳
サヨナラ、マイホーム

「亜紀、忘れ物なぁい?」
「もうママったらそんなに心配しなくても平気だってば。…じゃあ、行ってきます!あ、瑠威、お姉ちゃんがいなくて寂しいとか泣かないのよ!」
「あ?姉貴が寂しくなる年じゃねーし。」
とか言って、ホントは寂しいくせに。可愛くないんだから。
「亜紀、寂しくなったらいつでも帰ってきていいんだぞ!まぁ、今は父さんが一番寂しいけどな。」
「もうみんなして心配性なんだから。へへっ、じゃあね。」
―ガチャ
サヨナラ、パパ、ママ、瑠威、そしてマイホーム!?よ。
アタシは松浦 亜紀。今日から高校生です。あの憧れだった全寮制の高校に見事合格。最初はパパとママには反対されたけどね。幼なじみで仲良しの茉莉とは別れちゃったけどまっ、ガンバろ!

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