君は星
深く被ったニットキャップ。

度の入っていないであろう眼鏡。

だが、分かった。




―だから、この子、更莉のイトコなんだって!―




ああ、こんなに頑張ってノート写したのに、全部夢だったっていうの?

あまりにアリエナイ。

「もしかして、木田さん…でいらっしゃいますか?」

「…あ、え、ええ…はい。
木田更莉…です。」

「やっぱり!僕は…」



その笑顔は、テレビ越しに見るより、何倍も魅力的だった。
< 3 / 60 >

この作品をシェア

pagetop