LOVEファイト!
「だから、俺が取り締まってやんのよ。―ここをな」

「全てを、でしょう?」

「話が早くて良いねぇ。月花ちゃんは。アイツらもそうだと良いんだが」

そう言って、緊迫している2人に視線を向ける。

2人も、2人の部下達も今は動かない。

動いたら、始まって、終わる。

そしてわたしは…巻き込まれる。

…あまり良い結末ではないな。

そう冷静に考えていると、新たに倉庫に駆けつけて来た人物がいた。

「月花さんっ! ご無事ですか!」

「月花っ! 大丈夫かっ!」

翠麻と芙蓉だった。
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