LOVEファイト!
「おいおい。お前らのボスはどうした?」

「…彼をあなたの前に出させるわけにはいきません」

「だが彼女は返してもらうぞ」

翠麻と芙蓉が前に出てくる。

「勘違いすんじゃねーぞ」

首元にひんやりした物が当てられた。

…マズッた、パート2。

ナイフの刃が、当てられていた。

「やめなさいっ!」

「おいっ!」

翠麻と芙蓉がぎょっとして、足を止める。

「玄武を呼び出せ。じゃなきゃ、話になんねーだろうが」

ゆっくりとわたしの背後に回り、刃をアゴに乗せて顔を上げさせられる。

< 83 / 131 >

この作品をシェア

pagetop