LOVEファイト!
わたしは深く息を吐いた後、真っ直ぐに白雨を見つめた。

「―まさかこんな所で正体を明かすことになるとは思わなかったケド、これも運命なんでしょうね」

次に正義くんを見て、苦笑した。

きっと、彼と出会った時から、動き出していた。

わたしが今まで逃げていたことから。

でも…このことはわたし自身の責任でもあるから。

改めて白雨を見つめ、声高らかに言った。

「竜星会と空龍組―。二つの組織には十八年前、お互いに後継者がいたわ。竜星会は長男が、空龍組は孫娘がその地位を引き継ぐ予定だった。でも―」

ふと遠い眼になる。

「2人は年に一度行われる、全国の組織の会議で知り合い、恋に落ちてしまった。そして生まれたのが…」

息を思いっきり吸って、止めた。

「わたし、月花陽菜子よ」
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