甘めな年上彼氏
「あの…ね…??」
「なに??」
冷たかった…
寒かった…
なにもかもが。
廊下も…
短いスカートから出てる足も…
雅也の視線も…
雅也との距離も…
そしてなんでだろう??
廊下の窓が
所々…開いている。
そっか…
だから寒いんだ。
廊下も…
あたしの足も…
…………
じゃあなんで
雅也の視線は冷たいの??
「なんであたしを避けるの??」
そして雅也は
軽く笑って言った。
「お互い様だろ??」
ズキンッー
「それはっ……
ピロリンロリンー
あたしが
言いかけたところで
さっきまで
待ち望んでいた
お迎えの着信が鳴った。