甘めな年上彼氏



「…うん。行ってくる。

じゃあね、雅也。」


あたしがそう微笑むと
雅也の顔が一瞬
悲しそうに
歪んだのが見えた。


「あたし…もう無理して
雅也と仲直りしようとしない。

だから…どんな感情でも
まだあたしを
好きでいてくれるなら
また仲良くして??」


それでもまだ口を
閉ざしている雅也に
あたしは笑った。


「メリークリスマス。

よいお年を…」


手を振って雅也に
さようならを言った。



どんなに頑張っても
どんなに考えても
解決しないなら
少しは頑張るのを
止めてみることにした。








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