甘めな年上彼氏
「へっ……??」
「だから…
もしまた逢えたら
今度は怜奈を離さない…」
胸が高鳴った。
「彼氏がいても奪ってやる。
今度会うときは諦めない。
だから覚悟しておいて…」
向井さんの
珍しく真剣な表情に
少し動揺した。
「大丈夫…
もしずっと一緒に居るのが
俺たちの運命だったら
もう1度
必ず会えるから…」
言い終わった後に
向井さんが軽く笑う。
「はい!!
あたしも離れません。」
フワァっと
向井さんに抱きしめられる。
その感覚に
涙が1粒流れ落ちた。