甘めな年上彼氏



「えっ…あっ…
えっと…木曜日です。」


自分で言ったのに
あたしはひどく動揺した。


「木曜日か…
どれくらい
ヤバい状態なの??」


そんなあたしの動揺にも
全然、気づかない向井さん。


「英語ってクラス分け
してるんですけど
あたしは1番下の
基礎クラスなんですよ……

こないだのテスト
39点だったし…」


「大丈夫なんじゃない??」

「あたし…これ以上、
成績落とせないんです。

何故か優秀な生徒で
いなきゃいけないんですよぉ…」


それは本当だった。

あたしは
奨学金を貰っている。
それを続けてもらうには
優秀な成績じゃなきゃ
いけないらしい…










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