倉庫の王様
ここまで大事にしてきたんだ。



誰が渡すもんか。



「それじゃああたし…」

「まだ行くなよ。もう少しいればいいだろ」

「だって誰かに見つかったら…」

「そんな覚悟とっくにできてんだよ。ってことで…さっきウソつこうとしたからお仕置き…」

「センセっ…待っ…」



結構妬いてんだ。



俺なんかより歳が近い河原に。



絶対サチはやんねぇ…。



俺の…俺のサチ…。



「そんなとこっ…」

「彼氏いるとか言っちまえよ…」

「今更言えないよ!!」

「マジ…ムカつくわ…」




嫉妬ってかなり怖い。



自分が制御できなくなるような気がする…。



このままサチの全部を俺のにしたい…。



俺だけしか見れないように…。



「先生…?大好き…だよ?」

「まさか俺が焦ってるとでも?」

「お、思ってないです!!」



バレまくりじゃん…。



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