倉庫の王様
休み時間に倉庫で父に電話した。



「今大事なとこなのになんでかけて来る!?」

「サチが結構な熱で。昼くらいに送って行きますからアユミにでも看病させた方がいいかと…」

「なにっ!?サチが熱っ!?朝から調子悪そうだから休めって言ったのに…」



やっぱり真面目に仕事してるらしい。



『社長、早くしてください!!また娘さんですか!?』

『ま、待て少し…』



そんな会話が聞こえた。



社長弱いの？



部下に急かされてんだけど…。



でもあのアユミが嫁に来たら安泰だろうな。



アユミは強いから。



「どうにか検討してみる」

「じゃ、ヨロシクでぇす」



俺も学校終わったら様子見に行ってやるし。



早くよくなってくんねぇとさらに会えねぇじゃん…。



職員室に戻る途中に会ったのは宿敵河原…。



「どうした？移動だっけ？」

「龍チャンの具合が気になって…」

「…………寝かせといてやりなさい。今行っても迷惑だしウザいし死ねって思うはずだから」

「なんで!?」

「あっ、俺言われたから…」



悪いな河原。



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