倉庫の王様
どうしたらいいんだよこの気持ち。



今までこんなふうに思ったこともなかった…。



もうウジウジしてんのもめんどくせぇ!!



「俺帰るわ」

「また顔出してね?」

「おぅ」



店を出て、車の中でため息。



ポケットから取り出した携帯と睨めっこ…。



かけるかかけないか…。



ダメ、こんなの俺じゃねぇ!!



「なに…」

「さっきは…俺悪くねぇからな」

「わかってるよ…。あたしが反対の立場だったらイヤだもん…」

「…………サチのこと信じてるから。明日、帰りに時間あるなら今日のやり直し。な?」

「先生~…」



河原と別れたら電話する約束をして電話を切った。



なんだか超反省…。



自分がやったこととかマジで最低かも…。



もうナンパとかしない…。



ごめんなさい…。



「ただいま、毛玉」

「ニャ~!!」

「俺ってまだまだガキだ…」



とにかくサチを信じるしかないらしい。



無事に俺んとこに戻って来ますように…。



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