倉庫の王様
その家庭訪問でおかしなことになっちゃうなんてこの時は考えもしなかった。



めんどくせぇからサクッと適当に終わらせようと思ってたのに…。



この俺が禁断の世界に足を踏み入れるなんて…。



「そろそろ出席取るぞ~」

「休みいませ~ん」

「そうなの?じゃあいいか。はい、連絡事項ナシ。ホームルーム終わるまで自由!!」

「宮さんこっち来て~!!このボスクリアできねぇの!!」

「おぉ!!俺に任せろっ!!」



生徒とゲームして。



たまに相談に乗ったり。



適当にセクハラ発言ぶちかましたり。



それが俺だったはずなのに…。



「なぁなぁ、宮さん、彼女が今日泊まりに来んだけどさ、どうやったらガード緩む?」

「愛の言葉でも囁け」

「なんて!?」

「『愛してるぜベイベー』とか『君の瞳に乾杯』とか」

「ぜってぇ言ってねぇだろ…」

「クセェ言葉は乙女にズキュンだぜ?これ、マジね」

「一応参考にする…」

「羨ましいな、生乳…」



これが俺なのに~…。



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