倉庫の王様
指輪とかも考えたけど俺たちは禁断で…。



ハードル高いかなとか思ったからぬいぐるみにした。



「サチに似てんだろ?」

「なんで犬なの~…」

「犬っぽいんだもん」

「先生は猫っぽいよね。超気まぐれで自由で髪が猫っぽい」



俺はどっちかと言えばライオンだと思ってたけど…?



猫って…毛玉の仲間じゃん…。



「毎日一緒に寝る!!」

「だと思ってニヤニヤしてたら近くにいた女子高生にめちゃくちゃイタイ目で見られた」

「本当に先生が買いに行ったの!?」

「おう、しかもレジで焦ってプレゼント用じゃなくて自宅用って言った」

「その姿超見たかった~!!」



マジでその笑顔だけで満足かも。



本当にちゃんと好きなんだな~って実感する…。



今日もいっぱいサチを笑顔にしたい。



「それで、デートですが、この近くに遊園地あるんですけど行きますか?」

「行きます!!でも大丈夫かな…」

「お前との関係バレたら学校やめて家でも継ぐわ」

「それって先生がいちばんイヤなことなんじゃ…?」

「それくらいの罰なら喜んで受けますよ?」



お前のためなら何でもできそうな気がするんだ。



その笑顔を守るためなら何でも…。



「そんときは嫁に来いよ?ひとりであの家に帰る勇気ねぇから」

「そしたら毎日和服の先生見れるの?」

「そうだな」

「嫁に行きます!!」


マジカワイイ…。



これからも頑張ろうな、一緒に。



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