倉庫の王様
とりあえずアミを帰して確認。



「遊和だけど、今真央手ぇ空いてる?」

「空いてますよ!!かわりますね~」



ドキドキしながらしばらくクラシックが流れる電話を耳に当ててた。



あの真央が彼女なんて…。



最近までいろんなヤツと遊んでたじゃねぇかよ…。



「なんだよ遊和」

「ちょっと聞きたいんだけどさ、アミって知ってる?」

「し、知らねぇ…」

「マジカノじゃねぇなら傷つかないようにフッてやれ」

「意味わかんねぇ…」

「お前の前にトーヤが捨てた女だから」

「は…?マジ?」



世間って狭い。



真央の店に通ってたならまだしも…クラブで逆ナンかよ…。



「アミは本気だぞ」

「ウソだろ~…。トーヤのお下がりかよ…」

「次に傷ついたら人間不信になるぞ…」

「わかった…。頑張る…」



って…。



人の世話してる場合じゃなくねぇか?



俺はサチにイライラしてんだよ。



取り合えず偵察にでも行きますか。



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