倉庫の王様
それから先生に借りた服を着て、ロフトの上でイブ君のことを話した。



あたしとの関係と、さっき言われた言葉…。



「は…?マジで?」

「マジ…です…」

「どう…すっかな…」

「わかりません…」

「ってか妬けんだけど…。一緒に帰ってんじゃねぇよ…」

「へっ!?そこ!?」

「当たり前だろ!!なんかすっげぇムカつく」



ガバッと押し倒された。



そ、そういうことしに来たんじゃなくて…。



「せ、先生?」

「なに?」

「バレたんだよ?」

「だからどうした?妬いてんだから食わせろよ」



ちょっと待って!?



あたし別にそんなつもりで一緒に帰ったんじゃないのに…。



イブ君彼女できたって言ってたし…。



もうヤダ…。



なにも考えられなくなっちゃう…。



それに…先生はなにも考えてないんじゃ…?



「サチが悪い。俺の知らないヤツと帰ったりするから…」

「先生のヤキモチ怖い…」

「手加減してやっただろ」



えっ?



あれで?



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