倉庫の王様
どうしようもなくカワイイとか、後ろ姿を抱きしめたくなったり。



そんなの今まで思ったことなかったし…。



「俺は誰になに言われてもやめねぇから」

「遊和らしくねぇし…。マジ?」

「マジマジ」

「じゃあいいわ。クラブのマミタン俺のもんね」

「え゙っ!?マミタンはダメ…じゃ…ないです…」



めちゃくちゃカワイイクラブのマミタンだってもういらない。



キレイな足のお姉さんも。



顔がど真ん中だった歌手も。



エロDVDも。



それより今はサチがいい。



「俺、初恋かも…」

「ぷっ!!遊和キモっ!!」

「うるせぇ!!さっさと帰れや!!」

「はいはい、ネックレス探しといて」

「もう来んなよ!!」



真央がニヤつきながら帰ったのはきっと他にもバラすため。



俺の友達は口が固いからいいけど…。



「マミタンって誰?」

「よく行くクラブの店員で、顔がヤバイカワイ…くねぇよ?お前がいちばんさ」

「先生なんか嫌い…」



真央のバカヤロー…。



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