なんでも屋 神…第一幕
「…なんだと!テメーはウチの組に裏切り者が居ると言いたいんだな!お前は大事なシノギをそんなにペラペラと誰かに喋ったのか!」



双龍を意識して胸板に彫ったんだろうが…そのガリガリな胸筋では、蛇が二匹戯れているようにしか見えない。



「いえ…上の者にしか話していません。」



兄ぃの言葉に、羽尾の表情が見る見る内に強ばっていくのが分かる。



強ばったかと見ると、次の瞬間には紅潮させていく。



「上の者にだと?テメーは俺がネタを流したと言いてーのか!帰るぞ俺は!裏切り者はテメーじゃねーのか黒沢ぁ!焦げ付かせたままなら俺が追い込みかけんぞ!その様子なら親父との話しも無ぇな!」



好きなだけ兄ぃに暴言を浴びせた羽尾は、頭を下げている兄ぃに唾を吐きかけて帰って行った。



「格好悪い所を見せたな…神から見て羽尾の兄貴はどうだった?」
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