なんでも屋 神…第一幕
それ以来、私は神君の彫り物を見ていない。神君はわざと隠しているようにも見える。



でも、そんな事は関係無かった。私は神君に出会ってから毎日が楽しくなって、自然とママにも優しくなれたから。



神君はウルサくガッコに行けって言うけど、それは決して強要じゃ無い。



不思議だよね。昔はママに同じ事を言われたらキレてたのに、神君に言われるのは嫌じゃない。



それに、神君がそう言うのは、私と居るのが照れくさいからっていうのも知ってる。



私の気持ちは神君に逢う度惹かれていく…過去を後悔する暇もないくらい、今は神君に夢中。



何時もは無愛想な顔してるけど、常に私の事を気にかけてくれるし、偶に子供みたいな顔で笑う笑顔が大好き。



神君はよく私の頭をクシャクシャっと撫でる…私はそれが嫌い!だって、神君には大人な一葉を見て貰いたいから、何時でも綺麗に見せたいの。



でも、仕事の話しになると神君は変わる。目は冴え口数は極端に減ってしまう…私はその時14歳の子供に戻ってしまう…。



だって神君と一緒にいたいから…でも、無理は言わない。そんな事言ったら、きっと神君は私を嫌いになる…。
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