WILD ONE ~キミに夢中~
夕飯の後になぜかアッキーが丁度良く現れて3人で抹茶蒸しパンにロウソクを3本立てて食べた。
なんで3本なのか訊いたら、婆ちゃんが
「3本でいいだろ。3人だし」
と意味分かんない答えをくれた。
どうやらアッキーを呼んだのは婆ちゃんらしい。
『甘ぇ……。俺甘いの苦手』
『じゃ食うなよ。失礼なヤツめッ』
『まぁまぁ、タキ。怒らんとき』
そんな会話を繰り返しながら、つつがなく終えた蒸しパン誕生会。
その後はいつもの夜で、早々に寝ると言うトモ婆ちゃんは、慣れない事して疲れたらしく、目がくぼんでいた。
畳を擦る様な足音が小さくなっていき、居間にあった柔らかい空気が少しギシッと音をたてて硬くなった様な気がした。
口を開けば今日のバカ野郎な奴らの話をしてしまいそうで
目が合えばろくでなし達の企みを悟られてしまいそうで
私はいそいそとお風呂に逃げ込んだ。
なんで3本なのか訊いたら、婆ちゃんが
「3本でいいだろ。3人だし」
と意味分かんない答えをくれた。
どうやらアッキーを呼んだのは婆ちゃんらしい。
『甘ぇ……。俺甘いの苦手』
『じゃ食うなよ。失礼なヤツめッ』
『まぁまぁ、タキ。怒らんとき』
そんな会話を繰り返しながら、つつがなく終えた蒸しパン誕生会。
その後はいつもの夜で、早々に寝ると言うトモ婆ちゃんは、慣れない事して疲れたらしく、目がくぼんでいた。
畳を擦る様な足音が小さくなっていき、居間にあった柔らかい空気が少しギシッと音をたてて硬くなった様な気がした。
口を開けば今日のバカ野郎な奴らの話をしてしまいそうで
目が合えばろくでなし達の企みを悟られてしまいそうで
私はいそいそとお風呂に逃げ込んだ。