WILD ONE ~キミに夢中~
もし、たら、れば──

考えたらキリが無い「もし」「たら」「れば」。


もし私の背が169.8もなければ。

もし私の髪が赤茶じゃなければ。


もし私が──

もし──

たら──

れば──



「ふん……」

私は浦ヶ崎に向かうくすんだ緑色の電車に乗り込んだ。



そして──

見慣れたビルが消えて、緑が視界を埋め尽くす頃

私は浦ヶ崎の駅に降り立った。

江川多輝(エガワタキ)

in 浦ヶ崎


つまりは──

私、島流し?
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