WILD ONE ~キミに夢中~
浦ヶ崎に着いた私は、バスでトモ婆ちゃんの家に向かった。
そして『あれ?来るのは明日の予定だろ?』と老人会に出かける間際のトモ婆ちゃんに偶然にも家の前で会い、ギリギリセーフで離れに案内してもらった。
『母屋でもいいけど、ここが一番綺麗だから。タキはここを使いな』と言われたが……。
ぬ~?
どう見てもばぁちゃんの物には見えない物体が転がっている。
足元のバイクのヘルメットや床に積まれた車の雑誌や……
そこからのぞくエロ本……。
もしや……
婆ちゃん、若い男でも飼ってたりして。
──フッ。
あの竹を割った様な男みたいな性格からして──
「……それはないな」
ま、誰か近所の男の子の荷物を預かったってトコか。
勝手に結論を導きだした私は、その荷物を足でズズッと窓際に寄せた。
バフッと濃紺のシーツのベッドに自分のドラムバッグを放り投げるとフワッと柑橘系の匂いが立ちこめる。
そして『あれ?来るのは明日の予定だろ?』と老人会に出かける間際のトモ婆ちゃんに偶然にも家の前で会い、ギリギリセーフで離れに案内してもらった。
『母屋でもいいけど、ここが一番綺麗だから。タキはここを使いな』と言われたが……。
ぬ~?
どう見てもばぁちゃんの物には見えない物体が転がっている。
足元のバイクのヘルメットや床に積まれた車の雑誌や……
そこからのぞくエロ本……。
もしや……
婆ちゃん、若い男でも飼ってたりして。
──フッ。
あの竹を割った様な男みたいな性格からして──
「……それはないな」
ま、誰か近所の男の子の荷物を預かったってトコか。
勝手に結論を導きだした私は、その荷物を足でズズッと窓際に寄せた。
バフッと濃紺のシーツのベッドに自分のドラムバッグを放り投げるとフワッと柑橘系の匂いが立ちこめる。