ラストゲーム
「田中・・全部お前のせいだ。お前が居なきゃ、彼女だってこんな死に方をせずに済んだ。」




田中は顔を下げたまま私の言葉に反応しない。




「三井美佳」




私は、自分の名前を田中にぶつけた。




「三井・・・?」
田中がうつろな表情のまま顔を上げる。




その表情から田中にとって、私がどんなに小さな存在であったかが伝わってくる。




「覚えてる?私との約束」




「何年かかってもお前をどん底に突き落とす。」




「きっちり果たさせてもらったからな、田中君。」




田中は、ただ驚いた様子で私の顔を凝視していた。




「三井・・美佳。」




田中の記憶の中の私が蘇った所で、私はその場を後にした。




これ以上、田中に言いたい事なんて何一つ無かったのだ。
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