ラストゲーム
姉と高橋夏樹は学校の屋上にたたずんでいた。




「美佳さ〜子供の頃から刑事になる!って言ってたんだ。
人一倍正義感強くて、うちの会社を全うな会社にするんだとも言ってた。
でも高校生位かな?
冷めた目をするようになった。何かを諦めてた。
本当馬鹿だよ・・美佳。」



姉の目から涙が零れ落ちた。




「私、結局美佳ちゃんに何もしてあげられなかった。」




高橋夏樹も泣いていた。




「やっと楽になったのかもしれない。憎しみを原動力に生き続けるのは・・辛いよ。」




そういうと姉は、空を眺めた。




こんなに絶望に包まれているのにあの空は明日も変わらず太陽が昇り、やがて沈み、月が真っ暗な街並ぼんやりと照らす。




そう思うと遣り切れなさでいっぱいになった。
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