ラストゲーム
「ねぇ、不幸せカンパニーって何?」




奈央の質問に私は、顔を上げた。



「うーん、不幸を売る会社?」




私は、適当に言葉を返す。



「あんたにしちゃ、洒落の効いてる名前付けたよねー。」




姉が横で笑っている。




そうか?単純だと思うけど・・・。




欠伸が出る。




最近、ただでさえ忙しい仕事に加えてアットホームの件まで抱え込み、ほとんど寝ていない。




このままじゃ思考力低下でいい案も浮かばない。




「ふぁーあ・・」




情けない声を出す。




よし、アットホームは、最後の仕上げだ。




私は、コーヒーを一気に飲み干した。




眠気は、一向にとれないが仕方ない。




「で、次は、何すんの?」
奈央の声。




「アットホームを摘発します。」




私は、笑顔で宣言した。




奈央と姉は、顔を見合わせて、首を傾げた。




早くこの件を終わらせなければ・・・。




私には、やらなければならないことがある。




頭の中は、今日逃げられた、殺人犯のことでいっぱいだった。




やはり、この世は、腐ってる。




そして、私もそんな世の中と同類だ。
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