Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

「あのね、ナミ」

シュシュールを抱いたはるかが、部屋のすみにチョコンと座って言った。


「あたし、実はあの日、ダイスケさんにフラれたんだ」

「えっ?」

「あ、いや、フラれたっていうか、お互いさまなんだけど。

ダイスケさんね、好きな人がいるらしいの。

それにあたしも……ダイスケさんを逃げ場にしてたとこ、あったから」

「……」


どうコメントしていいのかわからず、ひたすら段ボールに荷物を詰めていくあたし。


……ダイスケ、好きな人いるんだ。


ショックといえばショック。

でも、不思議とそんなに傷ついてない。

万年片想いでいいやって、腹をくくったからかな。


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