Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
とうとう完全にTシャツを奪い取った。
フローリングの床の上で、曝け出したダイスケの上半身。
そして、その右胸には……。
「……ダイスケ……これ」
声を震わせるあたしに、ダイスケはバツの悪そうな顔で、目を泳がせる。
「別に何でもねーし」
「ごまかさないでっ!」
「……」
「これ……おそろいの約束してたタトゥーじゃん……っ」
今でも鮮明に覚えてる。
ふたりで過ごした、たった一度のあの夜。
ベッドの中でダイスケに抱きしめられながら、交わしたあの会話を……。
『――え、お前もうすぐハタチなんだ?』
『うん』