Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

◆はるか

*…………………*
 3月22日
*…………………*


空は一点の曇りもない快晴で

まるでナミの旅立ちを祝福してくれてるみたいだった。



「がんばれ~」

「絶対に受かるんだよ!」

ダンサー仲間の人たちが、ナミを囲んで激励してる。


「お前なら絶対、成功するよ」

ダンス講師らしいイケメンの男性がそう言うと、ナミは晴れやかな顔でうなずいた。


「マミ、ガンバッテヨー」

そしてマイケルという外国人の男性は、なぜかさっきからナミの名前を間違ってる。


「あんた、やっぱりわざと間違ってんでしょ」

「チガウヨー、誤解ダヨー」

「白々しいんだよ!」


そんなにぎやかな見送りを、あたしと沙耶は笑いながら見ていた。

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