双子の記憶!
もう圭ちゃんが
帰ってしまうと思うと
寂しくなった。


「・・・寂しそうな顔・・・すんなよ。」

そういって圭ちゃんが
あたしに触れるだけの
やさしいキスをしたんだ。


あたしは幸せで・・・
圭ちゃんに身をゆだねてしまった。


「ん?」

急に圭ちゃんが唇を離した。
あたしは目を開けて
圭ちゃんの見る方向に目を向けた。
あれ・・・誰かいる・・・
誰だっけ・・・見たことのある人・・・


「・・・・誰?」

圭ちゃんが邪魔をされて
不機嫌そうに尋ねた。

相手は挙動不審に答えた。

「・・・あ、杉野・・・ごめん

・・・邪魔しちゃって・・・」


杉野?あたしのこと知ってるの?

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